
- 「子どもが言うことを聞いてくれない」
- 「子どもが言うことを聞くようになる言い方ってあるの?」
- 「注意しなくても、自分から行動してほしいんだけど…」

子どもの将来が心配だからこそ、言っても聞かない子どもの様子に悩んでいませんか
実は、子どもが言うことを聞くようになる言葉がけにはコツがあります
それは、子どもの話を聞くことと、子どもの様子を見ることです
「子どもに言うことを聞かせたい」と思ったとき、「どんな言葉をかければいいか」に注目してしまいます
しかし、子どもが言うことを聞かない場面では、子どもなりの「事情」が存在します
子どもの言動の裏にある「子どもの事情」を理解するために、子どもの話を聞き、様子を見ることができれば、子どもの事情に応じた言葉がけができるようになります
私は、「子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ」( 小川大介・著/出版・すばる舎)を読んで、子どもに言うことを聞かせるフレーズよりも、子どもの事情を理解することの重要さを学ぶことができました
私はこの本のおかげで、注意や指示をしたくなる場面でも、子どもの事情を理解しようと意識できるようになり、子どもの様子と真剣に向き合うことができています
この記事では、「子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ」を読んで得られる学びに触れながら、学びを通して私が実践している行動について解説していきます
この記事を読むと、子どもに本当に伝わる言葉がけの「知識」と「技術」がわかり、子育ての本質に基づいた言葉がけができるようになりま
こんな人におススメ
- 子どもに言うことを聞かせることができなくて日々悩んでいる人
- 自分の子育てに自信を失いがちな人
- 色んな情報を調べたけどうまくいかないと悩んでいる人
この記事でわかること
- 子どもが言うことを聞いてくれない理由
- 子どもの事情をくみ取る見守り方
- 子どもと適切にかかわる言葉がけ

僧侶&チャイルドコーチングアドバイザーの資格をもつ私が、本書を読んで私が学んだ内容を紹介していきます!
【子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ】紹介
書籍の概要

「子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ」の内容はこちら
- 書籍の内容
- 第1章 どうして聞いてくれないの?子どもが親の話を聞かない理由
- 第2章 ついつい言ってしまう…子どものやる気を失わせる親の7大セリフ
- 第3章 こんなときどうしたらいい?親の悩みの裏にある「子どもの事情」と解決法
- 第4章 イライラ・モヤモヤが減る!子どもが笑顔で動き出す親の習慣第
- 第5章 頑張らなくても大丈夫!親の自信を取り戻すヒント
本書では、子育てでよくある事例を参考にしながら、子どもに伝わる言葉がけのポイントが紹介されています
著者プロフィール
著者の小川大介さんは、子ども自身の持ち味を観察し、本人の強みを生かして才能を引き出していく「見守る子育て」の実践と普及のために、講演会やセミナー、オンラインサロンの運営など、様々な場面で活躍されています
小川 大介(おがわ・だいすけ)
教育家。見守る子育て研究所 所長1973年生まれ。京都大学法学部卒業。学生時代から大手受験予備校、大手進学塾で看板講師として活躍後、社会人プロ講師によるコーチング主体の中学受験専門個別指導塾を創設。子どもそれぞれの持ち味を瞬時に見抜き、本人の強みを生かして短期間の成績向上を実現する独自ノウハウを確立する。塾運営を後進に譲った後は、教育家として講演、人材育成、文筆業と多方面で活動している。6000回の面談で培った洞察力と的確な助言が評判。受験学習はもとより、幼児期からの子どもの能力の伸ばし方や親子関係の築き方に関するアドバイスに定評があり、各メディアで活躍中。『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(すばる舎)、『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』(KADOKAWA)など著書・監修多数。
(本プロフィールはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
子どもが言うことを聞かない理由

親にとって「子どもが言うことを聞いてくれない」ことはよくある悩みの一つです
子どもが言うことを聞いてくれない理由は次の3つ
言うことを聞かない理由
- 親子で見ている時間の長さが違う
- 子どもが聞く態勢を作れていない
- 「やらない練習」をしてきた

それぞれ解説していきます
理由①:親子で見ている時間の長さが違う

子どもが話を聞かない1つ目の理由は、親子で見ている時間の長さが違うことです
親と子どもで見ている時間の長さが違いすぎて、親の言葉は子どもには響いていません
子どもに話を聞いてほしい親の事情
- 現在
- 今の状況を改善してほしい
- 未来
- 不安:このまま自分で何もしないまま成長してしまうのではないか
- 願い:自分でできる子どもに育ってほしい
親の事情として、今、目の前で起こっていることに加え、勝手に10年以上先の未来までも視野に入れて注意してしまっています
子どもの将来のことが心配で、焦ったり不安を抱くことは親としては当然の感情ですが、子ども自身は「今」のこの瞬間しか見えていません
子どもにとっては、親の怒る様子を見ても、親の本心を理解できず、「なんでそんなに怒っているんだろう」という反応になってしまいます

親子で時間の長さをかみ合わせるポイントは、「今」の話と「未来」の話を分けて考えることです
「今」は「今」の話だけに集中し、「今」してほしいことが完了し、余裕があるときに未来の話をすることで、状況が改善されます
チェックポイント
「今」の話と「未来」の話を分けて考える
理由②:子どもが聞く態勢を作れていない

子どもが話を聞かない理由の2つ目は、子どもが聞く態勢を作れていないことです
子どもに言葉をかけても思うように反応してくれないとき、そこには必ず子どもなりの事情があります
しかし、子どもはその事情を言葉でうまく説明できないため、「黙る」「無視」「怒る」といった形で反応してしまっています

そんなときの対処法は、「子どもがどんな様子か」に注目することです
子どもに言葉をかけるときのポイント
- 90%
- 子どもの様子を観察する
- 子どもの話をしっかりと聞く
- 10%
- 見聞きした子どもの様子から言い方を選ぶ
「言葉をかける」という印象から、かける「言葉」のほうに注目しがちですが、心に届く言葉がけは「話を聞く」「様子を見る」が9割だと筆者は言います
それは、同じような場面でも、子どもの事情によって対応を変える必要があるからです
子どもの様子
- やりたくない
- やりかたがわからない
- やることを忘れている(やることに気づいていない)
子どもの様子を観察して、子どもが3つのうちどの状態に当てはまるかをとらえることで、子どもの事情に寄り添うスキルが上達します
チェックポイント
子どもの様子を観察する
そして、子どもに聞く姿勢を作ってもらうためには、親が子どもに口や指示を出しすぎないことも重要です

親が子どもに口や指示を出しすぎると、子どもには次のような影響が出ます
- 子どもが受ける影響
- ● あれこれ言われると防御態勢に入ってしまう
- ● 自分事としてじっくり考える時間がなくなる
注意や指示を何度も繰り返されると、自分への攻撃を避けるために話をスルーする態勢に入ってしまいます
その状態になってしまうと、言えば言うほど子どもの心に残らなくなってしまいます
また、1つの話を聞き終えても、また次の話が入ってくるので、自分事としてじっくり考える時間がありません
伝えたいことがあるなら、子どもが聞きやすい態勢を取らせてあげることが先決です

そのために、口や指示を出すことを減らすこともそのための方法の一つです
チェックポイント
子どもが聞く姿勢を作るために口や指示を出す回数を減らす
理由③:「やらない練習」をしてきた
子どもが話を聞かない理由の3つ目は、注意されても行動しなくてもいい習慣が身についているからです

この習慣を筆者は「やらない練習」と表現しています
やらない練習
- 親
- 「宿題をしなさい」
- 子ども
- 「はーい(生返事)」
- 宿題よりほかのことが気になり、そっちを優先
- 結局、宿題が終わっていない
この状態が何度も続くと、知らない間に「やらない練習」をしてしまっているのです

この習慣を改善するためには、すぐに行動できる体の動かし方に慣れることです
「やらない練習」で身についた「行動しなくてもいい」体の動かし方を、「すぐに行動する」体の動かし方に変えていく必要があります
子どもが返事をした後にすぐに行動できるよう、はじめの一歩を親がサポートしてあげることも大切です
チェックポイント
「すぐに行動できる体の動かし方」を子どもになじませる親のサポートが大事
子どものやる気を失わせる7大セリフ

書籍の中でで紹介されているNGワードについて解説していきます
本書では、NGワードは親の気持ちが正しく伝わらない言葉として定義されています
- NGワード
- 親が伝えたい気持ちと子どもが受け取ったメッセージがずれてしまう伝え方
- OKワード
- 親の気持ちが伝わりやすい言葉

7つのNGワードが紹介されています
7大NGワード
- 「早くしなさい!」「時間だよ!」
- 「〇〇したの?」「終わった?」
- 「〇〇ちゃんは、できているよ」
- 「なんで〇〇できないの?」
- 「ちゃんとしなさい!」
- 「何回言えばわかるの!?」
- 「これ何回目?」
NGワード①:「早くしなさい!」「時間だよ!」
- 親の事情
- 時間に追われている
- OKワード
- 「あとどれくらいで終わりそう?」
- 「あとどれくらいで始めるの?」
親が時間に追われていて余裕がないとき、NGワードをかけてしまいます

この時の子どもは「次にすべきことに気づいていない」「他のことに気を取られている」ことがほとんどです
腰が重くなる最初の一歩をクリアして行動する流れをつくってあげる言葉がけが求められます
NGワード②:「〇〇したの?」「終わった?」
- 親の事情
- 任せたいけれど子どもを信じきれない
- OKワード
- 「今どこまで進んだ?」
NGワードを使用すると、子どもはできている場合は「ちゃんとやっているのに、そんな言い方するならもうやらない」とやる気を失い、できていない場合は、痛いところを突かれて腹を立ててしまいます
親が進捗を尋ねるニュアンスの問いかけをすることで、次の行動に促すことができます
NGワード③:「〇〇ちゃんは、できているよ」
- 親の事情
- わが子をほかの子と比べて不安になる
- OKワード
- 「もう少しこうしたら、さらによくなるよ」
- 「〇〇ちゃんは、どうしてるのかな?」
自分の子どもと周りの子どもを比べてしまうのは、親として当然の心理です

周りと比べてできていないところがあるのであれば、「できるようにしてあげたい」と思うのが親の願いです
そんな時に、親ができることは、周りと比べてできていないところを指摘するのではなく、本人が今できていることを自覚して、もうひと頑張りする理由を渡してあげることです
NGワード④:「なんで〇〇できないの?」
- 親の事情
- 子どもの「できていない」に心がざわつく
- OKワード
- 「何があったの?」
子どもができていないことを発見すると、ついNGワードを使ってしまいがちです
しかし、「なぜ」「どうして」という過去の行動を否定する問いかけでは、子どもは強く責められているように感じてしまいます
できていないことを見つけたときは、ただその事実を尋ね、聞くに徹することです

子どもが、自分なりの言い分を話し始めることができれば、次の行動につなげることができます
NGワード⑤:「ちゃんとしなさい!」
- 親の事情
- 子どもの行動が親のやってほしいとことと違う
- OKワード
- 「使ったものは元の場所にもどしなさい」(できるだけ具体的に言う)
子どもにとって「ちゃんと」という言葉はあいまいで、何を指しているのか理解できません
「ちゃんと」の中身をとにかく具体的な言葉で伝えることで、子どもは行動を意識しやすくなります

親も「ちゃんと」の内容を意識することで、「こうなってほしい」と先に考える習慣が身につき、子どもに説明しやすくなります
NGワード⑥:「何回言えばわかるの!?」「これ何回目?」
- 親の事情
- 何度注意しても状況が改善しないから心配
- OKワード
- 「どういう伝え方をしたら、できるようになりそう?」
何度も注意をしていると、「いつまで注意しないといけないんだろう」と不安になり、「何回」といった言い回しを使用してしまいます
しかし、この「何回」という言い方は、子どもにとっては返事のしようがない問いかけで、効果的ではありません
「状況を改善するためにはどうしたらいいか」を本人と一緒に考えるスタンスで接することで、子ども自身に考える力が身につき、自分から行動できるようになります
NGワード⑦:「いいからやりなさい!」
- 親の事情
- 口ごたえを受け入れるだけの余裕がなない
- OKワード
- 「ごめん、今ちょっと聞けない。あとで聞くね。まずは〇〇しててくれる?」
親でも心に余裕がないときもあります
そんな時、NGワードを使ってしまいがちですが、子どもにとっては「あなたの考えには意味がない・価値がない」と言われているように感じてしまいます
これでは子どもの自己肯定感を破壊してしまう恐れがあります

心に余裕がないときは、「ごめん」といった後に子どもにお願いしてみると、子どももすんなり受け入れてくれますよ
子どもの事情をくみ取る見守り方
「どんな場面」で「どのような事情があるか」を知識として持つことができると、子どもの様子に応じた見守り方の引き出しが増えます
そこで、本書で紹介されている事例のうちから、いくつかの場面を抜粋して紹介していきます

書籍の中では、この記事で紹介する事例のほかにも、よくある場面での具体的な対応が紹介されていますよ
注意しても言うことを聞いてくれない子どもの事情
宿題や明日の準備をしようとしない場合
- 子どもの事情
- 頭の中が自分のしたいことでいっぱいで、宿題と明日の準備が自分の中の予定にない
- OKワード
- 「宿題って何と何があるの?」
- 「明日の時間割と必要なものって何?」
- 求められる親の行動
- やるべきことをイメージできるように具体的に確認する
よくある子どもの行動として、学校からの帰宅後、宿題や明日の準備を後回しにして、テレビを見たり遊んだりすることがあげられます

このときの子どもの頭の中は、自分のしたいことでいっぱいです
自分のことを優先し、宿題や明日の準備は自分の中の予定にありません
そこで、親に求められる行動は、帰ったら先に何をすればいいのかを考える練習を繰り返すことです
具体的に何をしないといけないのかを確認し、練習を繰り返すことで、やるべきことがイメージできるようになります
「区切り」をつけられない子どもの事情
時間がきてもテレビをやめられない場合
- 子どもの事情
- テレビに心を奪われて、やめることを忘れている(やめ方がわからない)
- OKワード
- 「今やっているところは、あとどれくらいで終わるの?」
- 求められる親の行動
- どうやったら終われるかを子どもに確認する
「やめる」という作業は、口に出すと一言ですが、心の中では様々な処理を行う必要があります
事例のようにテレビを見ているときであれば次のような心の処理です
- 続きを見たい気持ちを抑える
- 終わるのに区切りのいいタイミングを考える
そこで、親に求められる行動は、どうやったら終わることができるかを子どもに確認し、本人から説明された後は、具体的なやめ方を提示することです
親は「どこでやめるの?」「今やっているところはどのくらいで終わるの?」と聞いてあげ、本人が説明できたら「この場面が終わったら電源を切ってね」「そこまであと5分でできるってことでいいかな」など具体的なやめ方の話をします
子どもは嫌な顔をしても自分でやめるといった以上、堂々と抵抗しないはずです

反対に、時間になれば一方的に電源を切るなどの行為に出ると、急にやめさせられたという理解になり、子どもは反発してしまいます
聞く耳を持たず反抗してくる子どもの事情
大人顔負けの反論をしてくる
- 子どもの事情
- 親の一方的な言い方から、自分のことをないがしろにされている気分になって、親の言うことを受け取るものかと反発している
- OKワード
- 「今、何を伝えたいと思っているかというと…」
- 求められる親の行動
- 落ち着いて、子どもに本当に伝えたいメッセージを考える

子どもであっても、大人顔負けの反論をしてくることがあります
見方によっては、親の言動に矛盾が生じているところを、子どもがおかしいと思い反論しているため、「喜ぶべき成長」ととらえることもできます
その視点に立つと、反論してくる子どもに対し、冷静に対処するべきは親のほうです
反論に対してさらに意見をぶつけると、本当に伝えたかったことが何なのかがわからなくなってしまいます
そこで、子どもが反論してきて、言い争いになってしまいそうになったら、心の中で「今伝えたいことは何か」とつぶやいてください

少し冷静になることができ、子どもにどうしてほしいのかを落ち着いて考えることができます
子どもにやってほしいポイントを整理することで、本当に伝えたいことを具体的に伝えられるようになります

子どものやる気を引き出す方法は、別の記事でも解説しています
やる気がないのは親のせい?
子どものやる気を引き出す接し方子どもと適切にかかわる言葉がけ
子どもの様子を観察し、子どもの事情をくみ取ることで、今どのような言葉がけが適切かがわかるようになります

ここからは、適切な言葉がけが難しいと感じたときのポイントについて紹介します
適切な言葉がけのポイント
- 子どもに声をかけていいタイミングを聞く
- できているところに注目する
- いきなり本題から入らない
ポイント①:子どもに声をかけていいタイミングを聞く
著者は、「言葉がけの適切なタイミング」はわからないと言っています

子どもの事情によって異なってくるからです
しかし、「子どものことがわからない」と自覚するからこそ、子どもにわからないことを聞くことができます
そして、親が子どものタイミングがわからないように、子どもも親のタイミングがわかりません
わからないからこそ親子で都合を伝え合うことが大切です

親の都合を子どもに伝えておくことで、イライラや怒ることも減ってきます
親子で声をかけていいタイミングを共有することが、言葉がけのポイントです
チェックポイント
「子どものことがわからない」からこそ、親子でタイミングを伝え合う
ポイント②:できているところに注目する
親は子どもの将来のことが心配で、「できている」ことよりも、「できていない」ことのほうに目を向けがちです
しかし、「できていない」に目を向けると叱るサイクルが始まってしまいます

そこで視点を変えてみてください
どの子もみんな「できている子」という視点です
「できている」に注目すると子どもをほめるサイクルが始まります
ここでいう「できている」というのは、世間と比べてどうかと比較することではありません
あくまでも、子ども自身ができるようになったことに注目することです
子どものできているところに注目すると、伝える言葉が変わってきます
チェックポイント
「できている」の引き出しをたくさん準備して、子どもに渡してあげる
ポイント③:いきなり本題から入らない

親からの言葉は、実は子どもにとっては「急だな」と感じることがあります
それは、親は子どものことを考える時間が多いため、急に発言をしたとは思っていないからです
それだけ子どものことを思っている証拠です
しかし、そのことを理解していない子どもにとっては、急に言われたと感じすぐには対応できません
子どもに言葉がけをするときには、いきなり本題から入らずに、時間をかけて考えていた事から順に話し始めることが大切です
チェックポイント
いきなり本題に入るのではなく、前の段階から順を追って話し始める
書籍からの学びと実践

ここからは、私が実際に本を読んで子どもとのコミュニケーションで実践していることについて紹介していきます
学びから実践していること
- 聞く態勢が取れているか確認する
- できているところに注目する
実践①:聞く態勢が取れているかを確認する
before
- 子どもが何をしているのか注目せず、私の都合で言葉がけをしていた

子どもがどんな様子かを確認することなく言葉がけをしていました
結果、子どもの「わかった」という生返事を本当にわかっていると捉え、
- 「なんで明日の準備できてないの?」
- 「テレビはこれで終わりって言ったでしょ」
とイライラしてしまっていました
そんな時、子どもの返事は「わかったって言ってない!」でした

聞く姿勢が取れていないため、私の言葉がけは届いていませんでした
after
- 子どもの様子を観察し、伝えたいことよりも、まずは聞く姿勢を取らせるよう意識した

何か言葉をかけようとするときには、親子で向き合うなど、ちゃんと聞く姿勢が取れているかを確認してから話始めるように意識しています
すると、伝えたいことが整理できて、今何をしてほしいのかを具体的に伝えることができています
また、子どもの様子から、うまく伝わっていないなと感じれば、別の言い方を試すようになりました
実感している効果
話がかみ合わないことが減り、イライラすることが少なくなった
お互いのコミュニケーションが取れていることが実感でき、話がかみ合わないことが少なくなりました

「なんでできていないの」とイライラして子どもに怒鳴ってしまうことも減りましたよ
実践②:できているところに注目する
before
- できていないところにばかり目が向いていた
子どもの将来が心配で、「できていないことができるようになってほしい」という願いから、できていないことばかりが目についていました

できていないことを叱ってばかりの私がいました
after
- できているところを注目するようになった
できているところに注目するように意識し始めると、ちょっとしたことでも成長を感じることができるようになりました

自然と子どもをほめる言葉が出てくるようになりました
実感している効果
自分から進んで物事に取り組むことが多くなった
子どもをほめるときに自分の感情を素直に伝えることで、子どものやる気がアップしました
その結果、今までは言っても中々取り組まなかったことも、自ら進んで取り組んでくれるようになりました

子どもの様子を観察する大切さを実感しています!
まとめ:親が自信をもって子育てをする
今回の記事では、子どもに言うことを聞かせることができなくて悩んでいる人に向けて、「子どもが笑顔で動き出す 本当に伝わる言葉がけ」( 小川大介・著/出版・すばる舎)を紹介しました
こんな人におススメ
- 子どもに言うことを聞かせることができなくて日々悩んでいる人
- 自分の子育てに自信を失いがちな人
- 色んな情報を調べたけどうまくいかないと悩んでいる人
この記事でわかること
- 子どもが言うことを聞いてくれない理由
- 子どもの事情をくみ取る見守り方
- 子どもと適切にかかわる言葉がけ
書籍からわかる子どもが言うことを聞いてくれない理由は次の3つ
言うことを聞かない理由
- 親子で見ている時間の長さが違う
- 子どもが聞く態勢を作れていない
- 「やらない練習」をしてきた
さらに、親の気持ちが正しく伝わらず、子どものやる気を失わせる言葉は次の7つ
7大NGワード
- 「早くしなさい!」「時間だよ!」
- 「〇〇したの?」「終わった?」
- 「〇〇ちゃんは、できているよ」
- 「なんで〇〇できないの?」
- 「ちゃんとしなさい!」
- 「何回言えばわかるの!?」
- 「これ何回目?」
NGワードを使用しないためにもポイントとなるのが次の3つ
適切な言葉がけのポイント
- 子どもに声をかけていいタイミングを聞く
- できているところに注目する
- いきなり本題から入らない
子どもへの言葉がけでは、「どんな言葉をかければいいか」よりも、「子どもがどんな様子か」に注目することが重要だということを学びました
子どもの言動の裏にある「子どもの事情」を意識することで、子どもの話を聞き、様子を見ることができれば、子どもの事情に応じた言葉がけができるようになります

そのためには、親が自分に自信をもって子育てをすることも大事になってきます
子育てをしていると、うまくいかないことや、やってしまったことへの後悔を抱くことが多くあります
そんなときこそ、今の自分にOKを出し、ありのままの自分を認めることが必要です
- 「まあいいか」
- 「何とかなる」
- 「大丈夫」
親自身が「いろいろ足りない部分もあるけど、今の自分でいいよね」というマインドを持つことで、今の自分をありのまま受け止めることができます

親が自分のありのままを受け入れることができれば、子どものありのままにOKを出し、受け止めることができます
親が子どもにできることは限られています
自分に自信をもって、ありのままに感じた「すごいな」「すてきだな」と思うところを、子どもにたくさん伝えてあげましょう

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!