「賢い子どもに育ってほしい」
子育て中のお父さんお母さんはこのような願いを持つことは多いと思います
だからこそ、「どうしたら子どもが賢く育つんだろう」と悩んでいませんか
私もよく悩んでいます
そんな時、一冊の本に出会いました
それが『最新の脳研究からわかった!「賢い子」に育てる究極のコツ』(瀧靖之・著/出版・PHP文庫)です
16万人の脳画像を見てきた脳医学者が「伸びる子」と「そうでない子」の差を科学的に解明した1冊です
賢い子に育てるポイントはシンプル!
それは子どもの「好き」「得意」を見つけることです
私はこの本を読んで、子どもの「好き」「得意」を見つけるためには「好奇心」を育てることが一番大事だということがわかりました
この記事では書籍の内容を紹介しながら、子どもの「好奇心」を育てる具体的な方法を教えます
結論から先に言うと子どもの好奇心を伸ばすために必要なことは次の3つ
好奇心を伸ばす3ステップ
- 図鑑を用意する
- 図鑑と現実を結び付ける
- 興味のあることを親が全力サポート
この記事を読むと、好奇心を育て、子どもを賢く育てる方法がわかります
この記事の内容
- 「伸びる子」と「そうでない子」の違い
- 好奇心を育てる具体的な方法
- 好奇心を育むおすすめの図鑑
僧侶であり、チャイルドコーチングアドバイザーの資格をもつ私が、好奇心を育てる方法について詳しく解説していきます
書籍:「賢い子」に育てる究極のコツ
書籍の概要
「最新の脳研究からわかった!「賢い子」に育てる究極のコツ」の内容はこちら
- 書籍の内容
- 1章 「好きなこと」で頭がよくなる! 「脳を育てる」子育て法
2章 子供がぐんぐん賢くなる「3つの秘密道具」
3章 芸術・語学・運動能力……才能とセンスは「始める時期」で決まる
4章 心も体も脳も! 一生の健康をつくる「親の役割」
5章 脳が勝手に成長スピードを上げる! おすすめ生活習慣
著者プロフィール
瀧 靖之(たき やすゆき)
東北大学加齢医学研究所教授。医師。医学博士。1970年生まれ。東北大学大学院医学系研究科博士課程修了。東北大学加齢医学研究所機能画像医学研究分野教授。東北大学東北メディカル・メガバンク機構教授。東北大学スマート・エイジング学際重点研究センター副センター長。一児の父。東北大学病院加齢核医学科長として画像診断に取り組むかたわら、東北大学加齢医学研究所及び東北メディカル・メガバンク機構で脳のMRI画像を用いたデータベースを作成し、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍
本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
著者の瀧靖之さんは、脳の発達や加齢のメカニズムを明らかにする研究者として活躍されています
本書では、16万人の脳画像を見てきた脳医学者の視点から「好奇心」を引き出すコツを解説しています
この記事では特に「好奇心」を育てるための図鑑の活用方法に焦点を当て解説していきますが、本書からはまだまだたくさんのことが学べます
- 「勉強ができる子」と「賢い子」は、脳のどこが違うのか
- 「東大生の習い事はピアノ」という統計が教えてくれること
- 10歳を過ぎた子どもをバイリンガルにしたい人へ
- 「運動すると賢くなる」のはなぜ
- 叱るより褒めるほうが脳にいい理由
興味がある方はぜひ手にとって読んでみてください
伸びる子に育つ秘訣=「好奇心」
「賢い子」に育つポイントは、子どもの「好き」「得意」を見つけることです
著者は書籍の中で「伸びる子」と「伸びない子」の一番の違いは親が図鑑などを使って、子どもの好奇心を伸ばす役割を果たしているかどうかだと述べています
つまり、伸びる子に育つための秘訣は、親が子どもの「好き」「得意」を見つけてあげて、「好奇心」を育てていくことにあると言えます
好奇心が育つとどうなる
「好奇心」が育つと自分から学ぶことを楽しめるようになります
- 好奇心が育つと
- 「なぜ?」「どうして?」で頭の中がいっぱい
「知りたい」「わかるようになりたい」の気持ちがあふれる - ↓
- 新しい知識をスムーズに覚えることがでる
- ↓
- 知ること」が楽しくて仕方がなくなる
- 日常生活で抱く疑問と知識が結びついて、子どもの世界が豊かに広がっていく
子ども自身は新しい知識を好きで学んでいるので、努力をして勉強をしている意識はありません
好奇心を持って何かに取り組めた子どもは、自然と賢く、頭もよくなっていきます
チェックポイント
好きなことに一生懸命取り組んだ子どもは、自分で自分の力を伸ばしていくことができる
成績が良い子が伸びる子?
「賢い子」「頭がいい子」は単に「勉強ができる子」ではありませんよ
著者は書籍の中で、脳の観点から見ても「成績のいい子=頭のいい子」と単純には言えないけれども、「頭のいい子はいい成績がとれる」と述べています
学歴ばかりを追い求めて、「成績のいい子」「勉強のできる子」を育てても、そこに「知りたい」「学びたい」の気持ちがともなっていないので、いつか限界を迎えてしまうからです
しかし、著者の言う「頭のいい子」は「好奇心が育っている子」です
好奇心があれば、あらゆる物事に疑問を持つようになります
自分で調べることを習慣化していくことができれば、成績には直結しなくてもいずれ成績も伸びてきます
チェックポイント
頭の良さは単純に成績だけで判断するものではない
好奇心を育てる具体的な方法
好奇心を育てる3ステップ
- ステップ1:図鑑を用意
- ステップ2:図鑑と現実を結び付ける
- ステップ3:興味のあることを全力サポート
ここからは、子どもの好奇心を育てる具体的な方法を紹介します
ステップ1:図鑑を用意
好奇心を育てるためには自分で調べることを習慣化していくことが大切です
そのために用意したいものが図鑑です
図鑑は幼いころから、大人になっても新しい発見がある知識の宝庫です
図鑑を用意するためのポイントは次の3つ
図鑑を用意するポイント
- 文字を覚える前に用意
- 興味のあるものを1冊ずつ用意
- すぐに取り出せる場所に用意
それぞれ詳しく解説していきます
ポイントその1:文字を覚える前に用意
図鑑を用意する時期は、遅くとも文字を覚える前の3・4歳までがおすすめです
図鑑は写真やイラストが中心ですが、名前や説明はひらがなやカタカナで書かれています
写真やイラストを見ているだけでも楽しいですが、何度も図鑑に目を通すたびに文字も読みたくなってきます
文字そのものへの興味も自然と生まれることで、文字を学ぶハードルがグッとさがり、楽しみながら学ぶことができます
5歳以上のお子様をお持ちの方も心配しないでください
5歳以上の子どもに図鑑に興味を持ってもらうコツは親が楽しそうに読むことです
子どもは親のことをよく見ているので、親が楽しそうに読んでいる図鑑に興味を持ち始めます
親子のコミュニケーションから図鑑に興味を持ち始めることができるため、いつからでも挽回は可能です
ポイントその2:興味のあるものを1冊ずつ用意
図鑑はシリーズになっているものが多いですが、全巻を一度に用意する必要はありません
子どもの好きな分野から1冊ずつ徐々に用意していけば大丈夫です
全巻用意することで「せっかく買ったんだから読まないのはもったいない」と、親が図鑑を押し付けてしまっては逆効果にもなり得る可能性もあります
1冊読み終わったり、他の分野に興味が出てくれば、その分野の図鑑を新たに用意していきましょう
図鑑は勉強の参考書ではなく、好奇心を広げていくワクワクさせてくれる本です
無理をしすぎて図鑑嫌いになってしまっては元も子もありません
続けるためには無理をしないことも大切です
ポイントその3:すぐに取り出せる場所に用意
子どもから「なぜ?」「どうして?」と何度も質問されて困った経験がある方も多いのではないでしょうか
学びを定着させるためには、「あとで調べよう」ではなく、子どもが「わからないことを知りたい」と好奇心が育っているその瞬間が大事です
タイミングを逃さないためにも、図鑑がいつもいる場所にあれば一緒に調べることができます
はじめは親がサポートして一緒に調べていく必要があるかもしれません
しかし、わからないことがあれば図鑑で調べるという習慣が身につけば、「自ら学ぶ」姿勢を育てることにもつながります
ステップ2:図鑑と現実を結び付ける
図鑑を用意することができれば次のステップです
図鑑の中の情報と現実世界を結び付けてあげましょう
ここでは親の工夫の仕方が試されます
そのために必要なポイントは次の2つ
図鑑と現実を結ぶポイント
- 秘密道具を有効活用
- 親も一緒に楽しむ
それぞれ詳しく解説していきます
ポイントその1:秘密道具を有効活用
必要な道具は子どもが図鑑で何に興味を持ったかで変わってきます
- 秘密道具の例
- 昆虫が好き・・・虫取り網
電車が好き・・・カメラ・時刻表
魚が好き・・・・釣り竿・網
花が好き・・・・虫眼鏡
宇宙が好き・・・望遠鏡
例えば、図鑑で昆虫に興味を持ったら、休みの日に虫取り網をもって公園にモンシロチョウやセミ、バッタを探しに行きます
実際に道具をもって外へ出ることで、図鑑の中の情報と現実世界が結びつきます
この結びつきがきっかけで子どもの好奇心が大きく育ちます
ポイントその2:親も一緒に楽しむ
普段の生活の場面でも図鑑の情報と現実世界を結び付ける機会はたくさんあります
3歳の息子ははたらく車が大好きなので、休みの日には近くの大きな道路に散歩に行って車を観察したり、工事現場の見学に行ったりしています
工事現場では特にわからない重機があるので、そんな時には図鑑の出番です
図鑑と本物の車を見比べて車の名前を見つけます
このとき、「どんな特徴があるかな」と詳しく車を見るので考える力を発揮しています
「マカダムローラー」や「ホイールローダー」といった大人でも難しい車の名前も覚えていて驚かされます
図鑑の情報と自分の体験が一体になると記憶は強化され、知識として定着します
このときに大切にしたいことは親も一緒に楽しむことです
工事現場で重機を見ることは私も楽しい時間です
「車の名前を覚えるために工事現場に行こう」とは思っていません
知識を身に付けさせようと思うとどこかで無理がきて続けることがしんどくなります
「親も一緒に楽しもう!」の気持ちでいることが一番重要です
子どもに何かをさせたいなら、親が自らやって見せるのが一番の近道です
ステップ3:興味のあることを全力サポート
図鑑を用意し、図鑑の情報と現実世界を結びつけることで子どもの興味が見えてきます
このとき、子どもが示した興味をしっかりと観察して、好きになったことを全力でサポートしていくことが、子どもの好奇心を伸ばしていくための最大のポイントです
これからの時代を生きぬいていくためには、何でもそつなくこなせる平均的な能力ではなく、自分の得なことや強みを活かす力が必要です
子どもの好奇心を育てるためにも、子どもが図鑑を通して夢中になれるものを見つけたら、やりたい気持ちをサポートし、好きなことを続けて頑張れるように応援していきましょう
親から応援されることで生まれた自信は、子どもが自ら立てた目標に向かって頑張る力を育ててくれます
子どもの才能が伸びるかどうかは、好奇心を育てる工夫をしている親の関わり方にかかっているのです
子どもの自主性を育てる方法は別の記事でも解説しています
子どもの自主性を育てたい!
自分のことは自分でする子が持つ「自信」の育て方おすすめの図鑑紹介
ここからは私がおすすめする図鑑を紹介します
おすすめ図鑑
- まどあけずかん|小学館の図鑑NEOシリーズ
- じぶんでよめるずかんシリーズ
まどあけずかん|小学館の図鑑NEOシリーズ
図鑑デビューにぴったりなのが小学館の図鑑NEOの「まどあけずかん」です
「まどあけずかん」の名前の通り、この図鑑にはたくさんのめくって楽しむ「まど」がついています
普通の図鑑と違って目次もなく、ページ数も限られているので、普段はあまり絵本や図鑑に興味のない子どもでも抵抗なく親しめます
しっかりした紙でできているので、赤ちゃんから小学生低学年まで幅広く楽しめます
「いきもの」「たべもの」「のりもの」「むし」「きょうりゅう」「きけんせいぶつ」「せかいのりょうり」(2021年12月現在)など、様々な場面のまどあけを楽しめるのも魅力的です
じぶんでよめるずかんシリーズ
次に紹介したい図鑑は「じぶんでよめるずかん」シリーズです
この図鑑は、目次に写真が一つ一つ掲載されているので、目次から楽しめます
「じぶんでよめる」の名前の通り、解説もひらがなで書かれているため、小さな子どもでもわかりやすい内容です
対象年齢は3歳~6歳ですが、写真や文字も見やすく、親も子どもと一緒に楽しめます
「のりもの」「いきもの」「さかな」「でんしゃ」「どうぶつ」「こんちゅう」「しょくぶつ」「きょうりゅう」(2021年12月現在)など、種類がたくさんあることもおすすめポイントです
まとめ|好奇心の種をまいて子どもが夢中になれるものを探していこう
この記事では「賢い子どもに育つためにはどうしたらいいんだろう」 と悩んでいる方に向けて、 「好奇心」を育て、賢い子どもに育てる方法を解説してきました
参考にした書籍は『最新の脳研究からわかった!「賢い子」に育てる究極のコツ』(瀧靖之・著/出版・PHP研究所)
この書籍の中からわかる子どもの好奇心を伸ばすために必要なことは次の3つ
好奇心を伸ばす3ステップ
- 図鑑を用意する
- 図鑑と現実を結び付ける
- 興味のあることを親が全力サポート
好奇心を育てるために用意したいものが図鑑です
図鑑を用意するためのポイントは次の3つ
図鑑を用意するポイント
- 文字を覚える前に用意
- 興味のあるものを1冊ずつ用意
- すぐに取り出せる場所に用意
さらに、図鑑の中の情報と現実世界を結び付るために必要なポイントは次の2つ
図鑑と現実を結ぶポイント
- 秘密道具を有効活用
- 親も一緒に楽しむ
そして、図鑑の情報と現実世界を結びつけ、子どもの才能を伸ばしていくために、親は子どもが好きになったことを全力でサポートしていくことが求められます
親が子どもにしてあげられる一番大事なことは好奇心の種をまくことです
子どもが興味を示したことを観察し、タイミングよく背中を押してあげる
子どもが好奇心を育て、夢中になれるものを一緒に探していきましょう
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!