【書評・要約】モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て【感想から実践まで】

書籍からの学びと実践
この記事を書いた人
ケイシン

1985年生まれ
職業:平日はサラリーマン/週末は浄土真宗のお寺のお坊さん
家庭:4人家族/共働きの妻/小学2年生の長女/2歳の長男

第1子誕生 ➡︎ 平日残業80時間で妻のワンオペ決定 ➡︎ 第2子誕生 ➡︎ ノー残業宣言で、子どもとの時間を確保 ➡︎ 子どもとのかかわり方をイチから勉強 ➡︎ 「子どもの心を育む」ために、育児を通して学び、考え、実践していることを発信中

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「子どもが片付けをできていないと、はやくやりなさいと叱ってしまう」

「何でも自分でできるようになってほしいのに、何もしてくれない」

「親が口出ししなくても、子どもが自主的に行動する方法を知りたい」

 ケイシン
ケイシン

子どものできていないとこころが気になって、つい口出ししてしまうんだよね…

子どもの成長を願っているからこそ、こんなことで悩んでいませんか

実は、子どもの自主性を引き出すために必要なことがあります
それは、親が子どもを信じて育てることです

子どもは親が育てている」と思いがちですが、子どもには「自ら育つ力」が備わっています
親が子どもの「自ら育つ力」を信じ、子どもが自分で育っていこうとすることをサポートすることで、子どもは自主性を持って成長していくことができます

私は、『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』(すばる舎)を読んで、子どもを信じて育てることの大切さに気づくことができました

この記事では、『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』を読んで得られる学びに触れながら、本を読んで私が実践していることについて解説していきます

この記事を読むと、「子どもの自主性を引き出すために必要なこと」がわかります

この記事でわかること
  • 子どもが持っている「自ら育つ力」
  • 子育てで本当に大事にしたいこと
  • 親に求められる姿勢
 ケイシン
ケイシン

モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』について、私が学んだ内容を解説していきます

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本書の概要

本書では、モンテッソーリ教育の考え方をもとに、「信じる子育て」の実践方法が紹介されています

本の概要はこちらです

タイトル モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て 
著  者モンテッソーリ教師 あきえ
出 版 社すばる舎
価  格¥1,400.‐+税
初  版2021/1/24
ページ数256ページ
子どもの対象年齢0~6歳
 この本が伝えたいこと 子どもは自ら育つ力を持っている
親は子どもの成長をサポートしてあげる

著者プロフィール

著者の「あきえ」さんは元保育士であり、現在はモンテッソーリ教師として様々な活動をされています

モンテッソーリ教師 あきえ

幼稚園教諭、保育士、小学校教諭
モンテッソーリ教師(国際モンテッソーリ協会ディプロマ)
一児の母

幼い頃から夢見た保育職に期待が溢れる思いとは裏腹に、現実は「大人主導」の環境で、行事に追われる日々。そのような教育現場に、「もっと一人ひとりを尊重し、『個』を大切にする教育が必要なのではないか」とショックと疑問を感じる。
その後、自身の出産を機に「日本の教育は本当にこのままで良いのか」というさらなる強い疑問を感じ、退職してモンテッソーリ教育を学び、モンテッソーリ教師となる。

現在は「モンテッソーリ教師あきえ」として、Instagram、Voicy、Twitter、YouTubeなどでモンテッソーリ教育を子育てに落とし込んだ情報を配信中。Instagramでは、開始4カ月で1万フォロワーを達成し、現在のフォロワー数は7万人。Voicyではこれまでに130万回以上再生されている「モンテッソーリ子育てラジオ」を放送中。Instagram、Voicyでは、今までに延べ1500件以上の子育て相談に答えてきた。また、子育てセミナーを開催し、モンテッソーリ教育に沿って「子ども」について解説している。

(本プロフィールはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

モンテッソーリ教育とは

 ケイシン
ケイシン

何度も出てきているモンテッソーリ教育って何なんだろう?

モンテッソーリ教育は、医師であり教育家であったマリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です

モンテッソーリ教育の目的

自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる

この目的を達成するために、モンテッソーリは子どもを科学的に観察し、そこからえた事実に基づいて独特の体系を持つ教具を開発するなどして教育法を確立していきました

その教育法の確かさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの面からも証明されています
(参照:日本モンテッソーリ教育綜合研究所)

 ケイシン
ケイシン

本書では、モンテッソーリ教育の考え方をもとにした子どもとのかかわり方を学ぶことができます!

本書を読んだ学びと要約

子どもが持つ「自ら育つ力」

子どもは自ら育っていく存在

モンテッソーリ教育では、子どもは「自ら育つ力」があると考えています
その力は、私たち親は、普段意識はしていませんが、どんな子どもでも持っている力です

自ら育つ力の例
  • 親が「そろそろ歩くようになりなさい」と言わなくても、生まれたときから二足歩行に向けて自分を発達させている
  • 誰も順番を教えていないのに、寝返りができるようになり、お座りができるようになり、つかまり立ち、伝い歩きができるようになる

人間として生きていくために、いつ何を獲得すべきかが子どもの中にプログラムされているのです

子どもは「育てる存在」ではなく、「自ら育っていく存在」

 ケイシン
ケイシン

子どもは自ら育つ力を持っているんだね!

親は、その力を発揮できるよう、サポートしてあげたいね!

子どもの発達のゴールは2つの「じりつ」

子どもは「自ら育つ力」で、「じりつ」に向かって自らを発達させています

この「じりつ」には2種類あります

「じりつ」の種類
自立

自分のことが自分でできるようになる

自律

自分で自分を律することができる

子どもは命を授かった瞬間から「自立」と「自律」に向かい、自らを発達させています

そして「自立」と「自律」の物語の主役はもちろん、子どもたちです
私たち親は、あくまでもサポート役に徹する必要があります

周りの子どもと比べたら遅いと感じても、その子自身のペースで「自立」と「自律」に向かい、自らゴールに向かって歩んでいます

  • 自分のペースで育とうとしている子どもを、周りの子どもや、あふれかえっている情報と比べない
  • 子ども自身と向き合い、子どもを信じてただ見守る
 ケイシン
ケイシン

子どもの「じりつ」の物語の主役は子ども自身だけど、親のサポートも欠かせない大切な役割だね

子育てで本当に大事にしたいこと

子どもを尊重し信じる

私たち大人は、子どもよりも先にこの世界に生まれたことで、この世界のことを子どもよりも何倍も多く知っています
しかし、子どもも人格を持った一人の人間です

子育てをしていると、そのことを忘れ、つい上の立場から接してしまうことが多くなりますが、子どもと大人は「対等」な存在です

そこで、著者はモンテッソーリ教育の基盤である「子どもを尊重し信じる」ことを、育てに取り入れることをおすすめしています

おすすめする理由
  • 子どもが生きる力を獲得できる
  • 大人自身も子どもを通して成長できる

モンテッソーリ教育は、子どもの発達原理がベースにあるため、考え方がすべて「子ども」の姿から出発しています

そのため、モンテッソーリ教育を取り入れることで、子どもは自分から様々な物事にかかわることができ、これからの人生で必要な「生きる力」を獲得することができます

著者は、これからのこの生きる力を次のようにあげています

  • 「できた」という満足感や有能感
  • 自己選択する力
  • 主体性
  • できなくてもあきらめない粘り強さ
  • 問題に気付き解決する力
  • 物事に取り組む集中力
  • 自尊感情や自己肯定感


モンテッソーリ教育はこれらの人間として必要な「生きる力」を育むことができる方法です

 ケイシン
ケイシン

確かに、子どもに身に付けてほしい力ばかりだね!

そして、モンテッソーリ教育を取り入れると、子どもだけではなく、大人自身も成長することができます

 ケイシン
ケイシン

何で大人も成長できるの?

子どもにリスペクトを持ち、子どもに真剣に向き合うということは、実は、自分自身にも向き合うことにつながります
そして、自分自身と向き合うことで、大人も成長していくことができるのです

大人が成長できる例

「親の思い通りにいかないとき」や「感情的になりそうなとき」 、 自分の感情をコントロールする「忍耐力」が必要になりる

→ 子どもを尊重し信じることができれば、「忍耐力」が備わり、自分の感情をコントロールできるようになる

「忍耐力」が備わったり、「自分の感情をコントロールできる」というのは、とても大きな成長の証です

 ケイシン
ケイシン

親も子どもと一緒に成長しているんだね!

3つの「間」と「余白」

本書の対象である0歳から6歳の子どもは、これからの人生を自分の力で歩んでいくために「自分=個」を育てている期間です

その大事な期間中、子どもが自分を育てるために必要なものが、3つの「間」と「余白」です

3つの間
空間

適切な環境

人間

周りの人間(大人)

時間

大人に待ってもらう時間

余白

「心の余白」「精神的なゆとり」

適切な環境があることで、子どもは自ら環境に触れて、自身を発達させていくことができます

例えば、子どもにとって「魅力的なもの」「興味を持てるもの」「使いやすいサイズ」が適切な環境です

そして、周りの大人 が適切に関わり、大人に待ってもらう時間があることで、子どもが自分で成し遂げようとする力を身に付けることができます

子どもの思いを受け止めるためにも、心の余裕が必要になります

 ケイシン
ケイシン

子どもが自分で成長していくためにも、3つの「間」と「余白」を意識していきたいね!

親に求められる姿勢

4つのポイントを意識する

 ケイシン
ケイシン

自分で育つ力を伸ばすために、私たち親ができることって何だろう?

意識したい4つのポイント
  1. 環境を整える
  2. 子どもを観察する
  3. 大人がやって見せる
  4. 見守る
環境を整える
  • 環境を通して育ちをサポートするポイント
  • 「今やりたい」が叶えられるものを用意する
  •  使いやすさを配慮する

子どもに直接何かをアプローチするのではなく、間接的にサポートする方法もあります
それが、環境を整えることです

子どもが「今」やりたがっていること、できることを知り、必要に応じた環境を用意することができれば、親が直接手出し口出しをしなくても、子どもは自分で成長することができます

 ケイシン
ケイシン

興味があるものを取りやすい高さにおいたり、子どもの使いやすいサイズに気を付けるといいんだね!

子どもを観察する
  • 何を楽しんでいるのか子どもを見つめてみる

子どものことを知ることは、育ちをサポートするためには必須です
楽しんでいること興味を持っていることを見つめることで、子どものことをもっと知ることができます

そのときに注意しないといけないことは、「もっとこれをやってほしい」「もっとこうなってほしい」といった親の願いを込めないことです
親の願いと子どもの姿に違いがあると、そこのギャップに不満を抱いてしまうからです

観察するときに必要な視点は、子どもに必要なサポートは何かを考え、子どもを見つめることです

 ケイシン
ケイシン

親には子どものありのままを受け入れることが求められるんだね!

大人がやって見せる
  • 大人が実際にやって見せることで、具体的にわかり理解しやすくなる
  • 動作と言葉を別々にする

小さい子どもに伝えたいことを伝わりやすくするポイントは、実際に大人がやって見せることです

大人のスピードでは子どもには速すぎるので、いつもよりゆっくりのペースでやって見せることが大事です
そして、動作と言葉を別々にすることで伝わりやすくなります

動作と言葉を同時に伝えると、子どもは動作と言葉どちらに集中していいかわからなくなるので、まずは動作だけをやって見せ、そのあと、言葉を添えてもう一度ゆっくりやって見せると効果的です

 ケイシン
ケイシン

伝えたいことを伝わるようにするためには、子ども相手でも工夫が必要だね!

見守る
  • 子どもが失敗から学ぶ機会を奪わない

子どもが成長するうえで大切なことは、「できるように大人にやってもらうこと」ではなく、「子どもが自分でできるようになること」です
そのために、親に求められることは「見守る」ことです

子どもが失敗から学ぶ機会を奪わないよう、間違いに気づく瞬間を待つかかわりが必要です

 ケイシン
ケイシン

つい、先回りをして失敗を防ぐことを考えちゃうけど、それじゃ子どもは成長しないんだね…

あわせて読みたい

子どもが失敗から学ぶためのおススメの本はこちら
【できる子とできない子は何が違う?】「ちゃんと失敗する子の育て方」

周りと比べない

 ケイシン
ケイシン

みんな同じじゃなくていいって、分かっているんだけど、つい他の子と比べてしまうんだよね…

周りと比べても良いことがないとわかっていても、私たちはつい周りと比べてしまいます
しかし、比べること自体が悪いわけではなく、親の持っている基準に照らし合わせて、優劣をつけてしまうことがよくないことなのです

そんなときは、比べることを無理にやめようとせずに、比べることで抱いた感情を、子どもに反映させないようにすることが大切です

そして、今の子ども自身をよく見て、子どものありのままを受け止めることが大切です

「あなたはあなたでいい」

自分の存在を肯定してくれる無条件の親の信頼が、子どもを成長させてくれます

 ケイシン
ケイシン

子どものできていない部分に目を向けるんじゃなくて、できていることを認めていく視点が大事だね!

本書から学び実践していること

本書は子どもの対象を0~6歳としています
しかし、本書の内容は小学2年生の子どもがいる私にも学びが多く、実践できることが多くありました

そこで、本書を読み、私が小学2年生の娘と、2歳の息子に実践していることを紹介していきます

学びから実践していること
  1. 信頼して見守る
  2. 子どもの思いを受け止める

信頼して見守る

before

子どもを心配するあまり、転ばぬ先の杖を渡していた

大人は自分の歩んできた経験から、このままいくと失敗するなということがわかるようになってきます
私も、子どもには失敗してほしくないと思い、「転ばないようにする」ために、先回りして答えを渡してしまっていました

after 

子どものことを信頼し見守るようになった

子どもの成長に大事なことは「転ばないようにする」ことじゃなく、「転んだあと、自分で立ち上がる」ことです
失敗しても、そこから学ぶことで、自分で考えて行動できるようになるということを意識できると、失敗しないようにしなければと思うことがなくなりました

子どもの思いを受け止める

before

反抗する子どもと対立していた

子どものことを心配するあまり、手出し口出しをしてしまっていました
手出し口出しをされた子どもは 「わかってるのに」「いまやろうと思ってたのに」と反抗し、子どもと言い争いをすることも少なくありませんでした

after 

反抗も自立の一歩と考え、子どもと向き合うようになった

子どものことを信じて見守ることを意識していても、まだまだ私も、手出し口出ししてしまうことがあります

本書を読んでからは、 私の手出し口出しに対する反抗も、自立の一歩と意識できるようになりました
その意識があることで、手出し口出しをしていた自分自身のことを反省できるようになりました

そして何より、私に反抗してくることで、子どもが何を主張したいかを真剣考えるようになり、以前よりも、真剣に子どもと向き合うことができるようなりました

まとめ:大人のかかわり方で子どもは変わる

今回の記事では、子どもの自主性を引き出したいお父さん、お母さんに向けて、『モンテッソーリ教育が教えてくれた「信じる」子育て』を紹介しました

この本でわかること
  • 子どもが持っている「自ら育つ力」
  • 子育てで本当に大事にしたいこと
  • 親に求められる姿勢

子どもは、生まれたときから自分自身で成長していく力を持っています

親は、子どもと真剣に向き合い、子どもが持っている「自ら育つ力」を存分に発揮できるよう、サポートすることが求められています

「もっとできるようになってほしい」

子どもが成長するにつれて、そんな欲がどんどん湧いてくるのが私たち親です
そんなときに思い出したいことは、子どもが生れた瞬間のことです

私は、子どもが生れたとき、ただその事実に感謝しました
親の願いや欲望も、子どもが生きてくれているからこそ生まれる感情です

「今日も元気に笑ってくれている」

それだけで、尊くかけがえのないことです
子どもを通して、親は1つの命が育つお手伝いをしていると気付かされます

願いや欲望にとらわれている私自身の心に気づいた時、子どもとのかかわり方も変わってくるはずです
子どもの自主性を引き出すために、まずは私たち大人のかかわり方を見つめ直しましょう

大人が信じて見守ることで子どもは変わる

これからの時代、子どもが自分の持っている力を存分に発揮し、子どもが自主的に行動できるよう、サポートしていきましょう

 ケイシン
ケイシン

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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