
- 「将来、自分一人で生きていくことができるために、人間的にも職業的にも優秀な子どもに育ってほしい」
誰よりも大切なわが子だからこそ、将来を考え、優秀な子どもに育ってほしいですよね

だからこそ、子どもが優秀に育つためのかかわり方で悩んでいませんか
私は悩みながらもコーチングを学び、たくさんの書籍を読むなかで、ある1冊の本に出会いました
それが『成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方』(中曽根陽子・著/出版・青春出版社)です
結論から先に言うと、優秀な子どもたちに共通していることは一つ

「自分のやりたいこと」を見つけているということです
キーワードは「探究力」
「探究力」を育てると、自ら問いを立て、考えて行動し、自分なりの答えを見つけていくことができるようになります
「探究力」を育てるためには親のかかわり方が重要になります
書籍の中で紹介されている「やりたいことを見つけている子」の親の共通点は次の3つ
「やりたいことを見つけている子」の親の共通点
- やりたいことはとことんやらせる
- 子どもに多くの習いごとをさせていない
- 子どものことを否定せず見守る
さらに、著者が探究力を育てるために必要だと考える親のかかわり方は次の3つ
探究力を育てるための親のかかわり方
- 焦らない
- 決めつけない
- コントロールしない
この記事では、書籍『成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方』を参考に、子どもの成長を見てきた親だからこそできる「探究力」の育て方について解説します
この記事を読めば、子どもが優秀に育つための親のかかわり方がわかります
この記事でわかること
- 「やりたいことを見つけている子」の親の共通点
- 子どもがやりたいことを見つけるための親のかかわり方

僧侶&チャイルドコーチングアドバイザーの資格を持つ私が、それぞれ詳しく解説していきます
参考書籍の紹介
書籍の概要

『成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方』の内容はこちら
- 書籍の内容
- 1章 これからを幸せに生きるカギは「探究力」にある
- 2章 探究力がある子の親がしていたこと、していなかったこと
- 3章 自ら「好き」を見つける子になる「焦らない育て方」
- 4章 “やりたい!”が育ち、やり抜けるようになる「決めつけない育て方」
- 5章 自分で考え、動ける子になる「コントロールしない育て方」
著者プロフィール
中曽根 陽子(なかそね・ようこ)
お母さんの気持ちがわかる子育て・教育コンサルタント。教育ジャーナリスト。出版社勤務後、女性のネットワークを活かして取材・編集を行う、情報発信ネットワーク「ワイワイネット」を発足、代表に。「お母さんと子どもたちの笑顔のために」をコンセプトに、数多くの書籍をプロデュースした。現在は、教育ジャーナリストとして、紙媒体からWEB連載まで幅広く執筆する傍ら、海外の教育視察も行う。20年近く教育の現場を取材し、偏差値主義の教育からクリエイティブな力を育てる探求型の学びへのシフトを提唱している。
本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです
書籍では「探究力」をキーワードに、子どもたちがやりたいことを見つけていくための方法を解説しています
著者はこれからの時代をいきいきと生きていくために必要な力が変わってきていると述べています


そこでキーワードとなるのが「探究力」です
この記事では「探究力」を育てるために必要な親のかかわり方を中心に解説していきます
「やりたいことを見つけている子」の親の共通点
「子どもには自分が本当にやりたいことを見つけて、楽しくいきいきと生きていってほしい」

そんな願いを叶えるためには、子どもの頃から、自分で考え、選択し、行動する体験を重ねることが大切です
親や先生から言われたからと、気が進まないことを無理やりやっても楽しくありません
反対に自分が興味があることなら楽しいし、多少困難があっても、挑戦する力もわいてきます
著者は多くの親子の取材をするなかで、「やりたいことを見つけている子」の親には共通点があることに気が付きました
「やりたいことを見つけている子」の親の共通点は次の3つ
「やりたいことを見つけている子」の親の共通点
- やりたいことはとことんやらせる
- 子どもに多くの習いごとをさせていない
- 子どものことを否定せず見守る

それぞれ解説していきます
やりたいことはとことんやらせる
好奇心のおもむくまま自分のやりたいことを選択して、楽しかったという体験をたくさんした子どもは、自分に自信を持ち、新しいことにもチャレンジするようになります

自分のやりたいことを否定され、親から与えられることをやれば褒められるという体験を繰り返した子はどうなるでしょう
自分に自信を持てず、親の指示を待つようになり、親の顔色ばかりを気にする子どもになってしまうかもしれません

これでは子どもの自主性が育たないですね
好奇心は探究力を育む第一歩です

子どもが何かに夢中になっていれば、途中で遮るのではなく、とことんやらせてみてください
何かに夢中になった経験が「やりたい!」の気持ちを育てる活力になります
チェックポイント
子どもが何かに集中しているときは妨げない
子どもに多くの習いごとをさせていない
自分の好きなことを見つけて、意欲的に活動している子は、子どもの頃の習いごとは少なく、幼少期は遊びが中心で「詰め込まれていない人」が多いことがわかりました

子どものためを思い小さい頃から習いごとを詰め込んだ結果、大きくなってから問題を抱えることになってしまったという例もあります
余白がなければ、子どもが自分で何かを「探究しよう」という余裕も生まれません
チェックポイント
習いごとなどを詰め込まず、余白を大事にしている
子どものことを否定せず見守る
うまくいかなくて悩んだり、試行錯誤したりしている状態も含めて、親からありのままを受け止めてもらえた子どもは、安心して挑戦ができます
大事なことは、親が安心できる方向に子どもを導くのではないということです

子どもは親の所有物ではありません
生きていくうえで欠かせないやり抜く力を育てるためにも、子どもを信頼することが親には求められています
失敗しても余計な口出しをせず見守り、子どものやりたいことを応援していく姿勢で見守りましょう
チェックポイント
失敗も含めてありのままを受け止める
「やりたいことを見つける」ための親のかかわり方

ここまで「やりたいことを見つけている子」の親の共通点について紹介してきました
「やりたいことを見つけている子」の親の共通点は次の3つ
「やりたいことを見つけている子」の親の共通点
- やりたいことはとことんやらせる
- 子どもに多くの習いごとをさせていない
- 子どものことを否定せず見守る
つまり、この3つの行動を意識すれば、子どもは「やりたいこと」を見つけることができ、優秀な子どもに育つことができるということです

「理解はできたけど、そんな簡単にはできないよ…」とお悩みの方に、子どもへのかかわり方のポイントを紹介します
「やりたいことを見つける」ための親のかかわり方のポイントは次の3つ
親のかかわり方のポイント
- 焦らない
- 決めつけない
- コントロールしない

子どもが持っている可能性を伸ばすためのポイントを解説していきます
焦らない
子どもたちが自分の「好きなこと」「やりたいこと」を実現していくためには、土台を育むことが重要です

土台を育むために必要なことは「脳と身体の健全な成長」だと著者は書籍のなかで述べています
やりたいことを実現させるためには、元気な「からだ」と「あたま」と「こころ」が必要だからです

どんな天才でも、生まれてからすぐに歩き出したり、しゃべりだしたりはしません
子どもが自ら「やりたい」を見つけるためにも、親は焦らず、まずはしっかりとした土台を育むことを意識しなければなりません
著者が考える土台となる脳と身体の健全な成長のために必要なことは次の3つ
- 基本的な生活習慣
- 習いごとなどの予定は詰め込まない
- 運動や遊びで脳を育て体力をつける
脳と身体を育てるために必要なことは生活のベースを整えることです

まずは、早寝早起きと朝ごはんで生活習慣を整えましょう
また、優秀な子どもに育てたいと思っている親には、小さい頃から多くの経験をさせてあげたいという思いから、習いごとなどの予定を詰め込んでいる場合もあるのではないでしょうか
習いごとが多すぎると、生活リズムを崩してしまう場合もあります

できるだけ何をしてもいい自由な時間をつくるよう意識しましょう
また、遊びや運動をすることで、体だけでなく脳神経も育ちます
6~12歳のゴールデンエイジは運動神経が特に発達するので、特に運動を大切にしましょう
ただし、運動をするために習いごとを詰め込んでは、子どもの自由な時間がなくなります

無理をせずに日常の中で、身体を動かす機会を増やせるよう意識しましょう
チェックポイント
自ら「好き」を見つける子になるための「焦らない育て方」を意識する!
決めつけない

子どもの可能性をつぶすのは親の決めつけです
世の中が激しく変化している時代に、親の価値観や思い込みで子どもの可能性を決めつけてしまっては、子どもの将来をつぶすことになってしまいます

人には得意な分野があります
できていないところに目を向けて、「この子はできない」と決めつけるのではなく、できているところに注目して、その強みを伸ばしていけるようなかかわり方が求められています

怖いのは「学ぶ機会」を奪うことです
何事も最初から禁止していては子どもはその扱いや加減を学ぶこともできません
子どもは危ないということも含めて経験しながら学んでいきます

危なそうだからやらせないではなく、やらせてみて危ないときはやめさせることができるようなサポートが求められています
著者は書籍のなかで、子どもの可能性をつぶさないためにも特に次の2点に気をつけるよう述べています
- 遊びはくだらないと決めつけない
- ネットやゲームを頭ごなしに禁止しない
- 遊びはくだらないと決めつけない

子どもは遊びながら探究しています
- 夢中になって遊んだ体験が育ててくれるもの
- 何かをつくり出す力
- 学ぶ意欲
- へこたれない力
親にとってはくだらない遊びやいたずらのなかにも、子どもの探究力を育てるタネがあるかもしれません
- インターネットネットやゲームを頭ごなしに禁止しない

私たち大人でも、インターネットにつながらず生きていくことは不可能です
頭ごなしに禁止するのではなく、むしろその特性を知って、上手な使い方を身に付けていくほうが重要です
- 親子で最初にルールや危険性を一緒に考える
- 子ども自身が使い方を守りながら楽しめるように、親がサポートする

この2点を意識しましょう
チェックポイント
やりたいが育ち、やり抜けるようになるためにも「決めつけない育て方」を意識する!
コントロールしない
親が子どもの自発的な育ちを支えるのではなく、大人の価値観でコントロールしてしまっては、子どもは自分の力で自分の人生を歩んでいくことができません

子どもが自ら「やりたいこと」を見つけて、自分の足で歩んでいくために注目したいのが「非認知能力」です
- 非認知能力
- テストで測ったり数値化できない能力
- 「意欲」「好奇心」「意思」「やりぬく力」「目標に向かって頑張る力」「自制・自律性」「自己肯定感」「他者への配慮」「コミュニケーション能力」「論理的な思考力」など
非認知能力は探究力を育てるためにはなくてはならない力です
日常のなかで非認知能力を育てる機会はたくさんあります
親の役割は、子どもがさまざまなことと出合うきっかけは与えるけれど、選択を強制しないことです

子どもをよく観察し、子どもが興味を持ったときにその世界を深めたり、広げたりする環境を用意してあげることが大切です
チェックポイント
自分で考え動ける子になる「コントロールしない育て方」を意識する!
書籍からの学びと実践
ここまで、「やりたいことを見つけている子」の親の共通点と子どもが持っている可能性を伸ばすための3つのキーワードについて紹介してきました

ここからは書籍を読んで意識が変わったことについて紹介していきます
子どものことをよく観察するようになった
before
ただ何となく様子をみていた
今までは、子どもが楽しそうに遊んでいても、「楽しんでいるな」という感想しか持っていませんでした

子どもが興味を持っていることへの意識が低かったです
after
子どもの興味を意識して観察するようになった
子どもの得意を伸ばすためには、普段から子どものことをよく観察する必要があります
本を読んでから、子どものことを今まで以上に観察するようになりました

今では子どもが楽しそうに遊んでいると、どうすれば興味を広げていけるかということを考えるようになりました
実感している効果
子どもの好奇心が育ち、学ぶことに意欲的になっている

3歳の息子はトミカが大好きです
飽きることなく眺めながら毎日遊んでいます
そこでせっかくなのでトミカのおもちゃを図鑑で一緒に調べるようになりました
図鑑を見て、名前がわからない車が登場すると「これ、なんていうくるま?」と聞いてきます
どんどん好奇心がわいてきて、学ぶことに意欲的になっていると感じています

好きなこと、得意なことがわかるのも、小さいときから子どもの成長を身近で見てきた親の特権ですね
遊びと現実を結び付ける工夫をする
before
「遊び」は「遊び」で終わっていた
今までは子どもが興味を持っていることも、ただ「楽しそうにしているな」「興味があるんだな」という感想で終わってしまっていました

せっかくの「好奇心」「探究力」を育てる機会を逃していました
after
子どもの興味と現実世界を結び付けるよう意識するようになった

今では、遊びや図鑑の情報と現実世界を結び付けることを意識しています
トミカで遊びと図鑑で情報の世界を広げた息子は、好奇心がどんどん育ってきています
休みの日には、工事現場や大きな幹線道路に散歩に出かけ、図鑑の情報と現実世界とが結びつくように意識しています
実感している効果
遊びや図鑑の情報が知識として定着している
工事現場では特にわからない重機があるので、そんな時には図鑑の出番です
図鑑と本物の車を見たという自分の体験が一体になることで、記憶は強化され、知識として定着していることを実感しています

「マカダムローラー」や「ホイールローダー」といった大人でも難しい車の名前も覚えていて驚かされます
親が子どもにしてあげられることは、子ども自身が、自分は何が好きで、何が得意で、何をしたいかを見つけていけるように サポートをして、それを伸ばしていける環境をつくることです

好奇心を育てる方法は、別の記事でも解説しています
好奇心を育てる方法はこちら
好奇心を育てる3ステップと親の関わり方まとめ|子どもの探究力を育てるために、親も探究する気持ちを忘れない
この記事では、優秀な子どもに育ってほしいと願っている方に向けて、『成功する子は「やりたいこと」を見つけている 子どもの「探究力」の育て方』(中曽根陽子・著/出版・青春出版社)を紹介してきました
この記事でわかること
- 「やりたいことを見つけている子」の親の共通点
- 子どもがやりたいことを見つけるための親のかかわり方
優秀な子どもたちに共通していることは、「探究力」が育ち、「自分のやりたいこと」を見つけているということです
書籍の中で紹介されている「やりたいことを見つけている子」の親の共通点は次の3つ
「やりたいことを見つけている子」の親の共通点
- やりたいことはとことんやらせる
- 子どもに多くの習いごとをさせていない
- 子どものことを否定せず見守る
さらに、著者が探究力を育てるために必要だと考える親のかかわり方は次の3つ
探究力を育てるための親のかかわり方
- 焦らない
- 決めつけない
- コントロールしない
「子どもには自分が本当にやりたいことを見つけて、楽しくいきいきと生きていってほしい」と願うのであれば、親のやるべきことはシンプルです
子どもが持っている力を十分に発揮できるように、「探究力」を育て自信を持たせることです

時代は大きく変わってきました
「できないところ」をできるようにして、平均的な子どもを育てる教育は今後ますます変わってきます

そんなときに親の価値観を押し付けていては時代に取り残されてしまう可能性もあります
親自身がさまざまな方面にアンテナを張り、視野を広げ、探究していく姿勢もまた問われています
「親自身が学び続け、自分のやりたいことをしている姿見せる」
子どもの「探究力」を育むためにも、親自身も探究する気持ちを忘れないように意識しましょう

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!